IEEE Spectrumの2015年1月号に、Pepperが紹介されています。
Pepeprは、ソフトバンク社が2015年2月に一般販売を予定している人型ロボットです。Pepperは、家事や炊事ができる実用的なお手伝いロボットというよりも、落ち込んでいる時に励ましてくれる友人のようなものを目指してデザインされているそうです。
IEEEの記事では
ロボットの最も重要な役割は、親切であり、そして人々と感情を共有することだ。ロボットは、私たちの日常生活をより良くしてくれたり、幸せを運んでくれたり、驚かせてくれたり、成長を助けてくれるのが役割だ。
というPepperの開発会社アルデバランのCEO Bruno Maisonnier氏の考えが紹介されています。一方、
テクノロジーWebサイトのThe Vergeは、ロボットの感情認識スキルに失望し、”PepperはCOBOLのハートを持っている”と語っている。
といった、実際にPepperと会話した人の感想も紹介されています
COBOLのハートとはどういう意味なのでしょうか、よくわかりません。実際の所どうなのか、ソフトバンクのショップで見てきました。
Pepperを見てきた
ソフトバンク表参道で実際に見てきました。
会話は、Pepperが主導権を握って質問を繰り返し、それに人が答えるという形でした。
別のロボット
NAOもいました。
NAOもPepperを開発しているアルデバラン社のロボットです。IEEEの記事によるとNAOは6000体以上が研究室で利用されているそうです。NAOは「じゃんけんあそびをしよう!」と言っていました。
感想
Pepperとの会話は、人と会話しているようでもあり、プログラムと会話しているようでもありました。一般販売時にPepperがどの位成長している(プログラムが改良されている)か楽しみです。
ロボットを売ることを考えた場合、NAOのような可愛らしい小型ロボットの方が受けそうな気がします。しかし、そうではなくて人間の小学生位の身長の(二足歩行ではなく、胸にタブレットが付いているけれども)より人間に近いPepperを発売するのは、逆にソフトバンクの本気を感じます。
今月発売予定ですが
- 月々のサポート料はいくらなのか
- 発売された後、どこまで徹底的にやる気なのか
- 新型はどの位の間隔で発売されるのか
など興味深いです。購入を考えた場合、月々のランニングコストが気になります。
追記
Pepperの販売が開始されました。
プレスリリースによると、Pepper本体以外に「Pepper 基本プラン」(14,800円×36カ月)と「Pepper 保険パック」(9,800円×36カ月)が必要のようです。純粋に個人で楽しむにはちょっとお高い気もしますが、「初回生産分300台の申し込み受け付けは、開発者を対象」のようなのでこの値段設定なのかもしれません。
アルデバランBruno Maisonnier氏はCEOを辞任してソフトバンクグループの特別顧問になるようです。
Pepper販売開始のプレスリリースが2015年2月20日、Bruno Maisonnier氏のCEO辞任とソフトバンク特別顧問就任のプレスリリースが2015年2月23日というのが興味深いです。
リンク
ソフトバンク社のPepper紹介ページ
アルデバラン – NAO Document