2017年に購入したIoT関連の本6冊を紹介します。
購入したIoTの本6冊
IoTの本
1. 60分でわかる！IoTビジネス最前線
タイトルの通り、本が薄くて読みやすいです。イラストが豊富です。IoTの全体像を把握する目的で、一番最初に読むのに良い本かもしれません。実際の製品やサービスで利用されている事例が多く紹介されています。
2. Harvard Business Review IoTの衝撃
IoTが、”単にデバイスがネットワークにつながる”ことを意味するのではなく、異なるビジネスのシステム同士を接続することであると理解することができます。IoTビジネスの各構成要素について丁寧に説明がされており、世の中のIoTシステムの着想の根源がわかります。イラストをあまり使用せず、IoTが言葉で丁寧に説明されています。
3. 絵で見てわかるIoT/センサの仕組みと活用
IoTシステムを構築するための技術要素の説明がわかりやすいです。技術的なアーキテクチャ、開発時の工程、得れた情報の分析、利用できるセンサーなどについて、詳しく解説されています。エンジニアとして、IoTシステムを作成する人におすすめです。
4. すべてわかるIoT大全2017
日経関連の書籍で紹介されたIoT事例がまとめられた本です。”100項目で理解するIoTの全体像”として、最新の事例が短くまとまっています。他の書籍にくらべて、トヨタやファナックといった大企業のIoTシステムが詳しく丁寧に解説されています。第5章の ”IoTのセキュリティ”では、IoT機器への攻撃事例が記載されており、セキュリティ対策の重要性がよくわかります。
5. 図解でわかるIoTビジネス いちばん最初に読む本
中小企業診断士のコンサルタントグループの執筆による書籍です。IoTを取り巻く世界の状況、IoTによって各産業がどのように変わり、それによって生活や働き方がどのように変わるかなど、多くの事例が紹介されています。
6. IoT技術テキスト MCPC IoTシステム技術検定 対応
世の中にはIoT技術に関する検定試験がいくつも存在するようで、この書籍は「IoTシステム技術検定試験」というIoT検定の公式テキストです。テキストは、一般的なエンジニア向けの書籍の構成と似ているため、エンジニアには一番わかりやすいかもしれません。IoTシステム技術検定試験を受験するかどうかは別として、IoTで利用されている技術が良く理解できます。この書籍と「絵で見てわかるIoT/センサの仕組みと活用」の2冊があれば、IoTで必要な技術的要素はほとんど網羅できます。
まとめ
新しいIoT製品・システム・ビジネスを自分で生み出すための”ひらめき”を得られるという意味では「Harvard Business Review IoTの衝撃」が一番のおすすめです。マイケル・E・ポーター氏の「第2章 IoT時代の競争戦略」「第3章 IoT時代の製造業」は特におすすめです。
中小企業のリアルな例
事例としては中小企業の実例の方が面白いです。平成２８年度補正「革新的ものづくり・商業・サービス開発支援補助金」の採択結果を見ると、IoTの導入が実際に進んでいることがわかります。
http://www.chuokai.or.jp/hotinfo/28mh_saitaku_2017march_zenchu.pdf
(採択案件一覧よりIoT関連の一部を抜粋)
都道府県 申請者氏名 事業計画名 北海道 株式会社津別ファーム IoT活用による和牛繁殖の生産性向上構築事業 北海道 北海道はまなす食品株式会社 北海道 北海道電気相互株式会社 IoTを活用し住宅環境設備と介護をつなぐ製品の開発及び販売 北海道 ファームエイジ株式会社 有限会社サンワ技研 林精器製造株式会社 有限会社白石製作所 吉野電化工業株式会社 株式会社三光電機製作所 株式会社小林ナーセリー 株式会社協同住宅 アドユニバース株式会社 株式会社Ｍｅａｌｔｈｙ IoTデバイスとの連携による低カロリー健康食提案システムの革新 キスリー株式会社 明太化成株式会社 IoT成形可視化システムの構築による超薄肉食品用硬質プラスチック容器低不良ハイサイクル生産体制の確立 ライオンパワー株式会社 IoTを活用した「従量課金制」全自動電線加工機の開発 株式会社マルトシ青木 IoTを活用したロボットを導入することによる廃車ガラの新たな資源化の実現 株式会社ｈａｎｄｓｔｏｈａｎｄｓ 株式会社毛利書店 株式会社コタニ 株式会社日東社 三和繊維株式会社 IoT活用によるタテ糸の織分けによりデザイン性（立体感）を強調したタオルの製造体制の構築 濱地酒造株式会社 本田商會株式会社 株式会社國吉商店 IｏＴ活用による工程効率化で挑戦するアルミ資源の品質向上事業
