4K/8Kテレビ放送に期待すること

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テレビ放送は4K,8Kの時代が来ると言われています。4K,8Kの放送では画面の解像度が現在より高くなり、より細かな映像を見ることができるそうです。

テレビを見なくなった理由

テレビを全く見なくなりました。テレビを見なくなった理由はいろいろありますが、その中の一つが映像の修正です。CMが顕著ですが、極端に修正された不自然な人物を大画面で見るのに違和感を感じてしまいます。しかし、現在放送されている多くのCMがレタッチされているのは、視聴者からそれに対して特に不満は出ていないからなのでしょう。

ディジタル放送になって情報量が減っているのでは

CMなどでは人物の肌を修正し、滑らかな肌色のグラデーション加工をしているのもが多くあります。このような加工は、実際の情報量をかなり減少させます。シワを消せば、「シワがある」という情報は欠落し、また毛穴を消せば「毛穴がある」という情報が欠落します。もしかすると、昔のNTSCブラウン管テレビ時代のCMの方が細部の情報が残ってるのではないでしょうか。

オリジナルのデータ

オリジナルのデータ

レタッチ後のデータ

レタッチ後のデータ

実際の情報量が少ないのであれば、あえて高解像度のテレビで見る必要はないでしょう。たとえば、クレヨンしんちゃんやサザエさんは4Kや8Kで見る必要はおそらくないでしょう(キャラクターのエッジはシャープになるかもしれませんが・・・)。

4K,8Kに期待すること

4K,8Kの放送では、さらに進化したレタッチ風のCMが増えるのでしょうか。ディジタル処理でなめらかなフィルターがかかった肌を4Kや8Kで見てもあまり感動がない気がします。

修正するなら、リアルな嘘にしてほしい

どうせ修正するなら、嘘の皮膚のテクスチャを貼って実質的な情報量を増やす処理を行って欲しいものです。

リアルに錯覚させてほしい

リアルに錯覚させてほしい

もうそこまでするなら、 さらに一歩進めて放送では3Dデータとテクスチャ、モーションデータだけを送信して、テレビ側でリアルタイムのレンダリングをすれば良い気もします。そうすれば高解像度化によるビット・レートの問題も解決なのでは。

純粋なCGはどうなのか

コンピュータの能力が貧弱だった頃、3Dゲームはワイヤーフレームでした。リアルな3D CGとワイヤーフレームのCGを比較すると、リアルな3Dの方が情報量が多いのは明らかです。では、ワイヤーフレームはダメかというと、そうでもありません。画面に存在しない情報を、自分自身の記憶の中から補って、脳内で自由にリアルな映像に補完できるからです。同じワイヤーフレームの映像を見たとしても、脳内の映像は人それぞれで違うでしょう。もしかすると、今のテレビのレタッチもそういった効果を狙っているのかも知れません。
ワイヤーフレームの手

ワイヤーフレームの手

消費電力が一番気になる

レタッチよりも気になるのは、4K,8Kの消費電力です。消費電力に見合ったコンテンツになるのでしょうか。ノートPCやスマホで動画を見れば数十Wです。一般的には、画面の解像度が上がれば消費電力は多くなります。ただ、画素の色の変化が少なければ消費電力は相対的に少なくなります。そういう意味では、もしかするとレタッチは低消費電力化に一役買っているのかもしれません。
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