フィルターバブル

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フィルターバブルとは、「SNSや検索エンジンの表示結果が、それを利用する人の嗜好に偏ったものだけに限定されることで、多様な情報から隔離されてしまう状態」といった意味を指すことばです。フィルターバブルという言葉を造ったイーライ・パリサー(Eli Pariser)氏の講演を見ると、バブルは、”狭い世界に閉じ込められて、本来の全世界から隔離されている殻”という意味のようです。

フィルターバブルの問題点

イーライ・パリサー氏の動画でも述べられている通り、従来のマスメディアによる情報伝達も、マスメディアのルールの下でコントロールされていました。だた、従来のマスメディアの場合と異なり、フィルター・バブルの問題は「他の人も自分と同じものを見ている」という錯覚に陥りやす点だと言われています。テレビや新聞、雑誌といった従来のマスメディアは、すべての人に同じ内容が届けられます。新聞のあるページやテレビのある番組が、読者や視聴者一人一人に対して内容が最適化されて届けられることはありません。一方、SNSや検索エンジンで表示される結果は、利用する人の過去の検索や観覧行動によって、それぞれの人に(サービス提供企業から見て)最適化された結果が届けられることになります。例えば、インターネットである事柄を検索しても、私が見ている検索結果とあなたが見ている検索結果は同じではないということです。テレビに例えるならば、同じ時間に同じチャンネルでニュースを見ていたとしても、見る人に応じてニュースの内容が変わっているということです。

どうすればよいのか

インターネットでは他の人と受け取る情報が異なる場合があるにもかかわらず、「みんなも自分と同じものを見ている」という錯覚に陥ってしまいがちです。
そのような現象について、「別に何も問題ないのでは?」という考え方もあるでしょう。しかし、フィルターバブルが発生している現在のインターネットは、GoogleやFacebook,Twitterといった特定の企業の情報選別アルゴリズムによって、世の中がコントロールされているとも考えることができます。そのような状態を気にしないで受け入れられるか、受け入れることに抵抗があるかで、この状況に対する考え方が分かれそうです。では、受け入れられない場合にはどうすれば良いのか。まずは「インターネットで見た情報は、テレビのようにみんなが見ている情報ではない」と気付いていない人が多数を占める世の中で生きていることを、しっかりと認識して行動するしかなさそうです。そして、自分自身では「自分が見ている情報と他人が見ている情報は、かなり違うかもしれない」と常に認識して行動するしかなさそうです。また、「短期的にはこのような状況は残念ながら変わらない」と考える人たちが、「どのような行動をとるだろうか、どのように現状を切り抜けるだろうか」といった視点で、世の中の流れを注視しながら行動する必要があるかもしれません。
このようなインターネットの現状は、長期的には正常な方向に改善されていくのかもしれません。でも、短期的な”今”も大切なんですよね。
チューリップ・バブルのように、フィルター・バブルの殻も弾けて無くなれば良いのですが。

チューリップ・バブル - Wikipedia

水面下から見たバブル

情報戦争を生き抜く

津田大介 朝日新聞出版 2018年11月13日
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