クッキング・ハイ

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Netflixにクッキング・ハイという番組がある。英語のタイトルは”Cooking on high”、サブタイトルが”the first competitive cannabis cooking show”、つまり”初の大麻料理対決ショー”。大麻入りの料理を2人のシェフが作り、その料理を食べてハイになった審査員が、どちらの料理が良かったかを決める。1話15分程度の長さなので、ちょっと時間が空いた時に見るのにちょうど良い。

クッキング・ハイ: マリファナ料理対決 | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト
世界初、大麻を食材にした料理対決番組が登場! 各話2人のシェフが、マリファナ成分をふんだんに盛り込んだ極上の料理をイイ気分のセレブ審査員たちに振る舞う。

カナダや、アメリカのカリフォルニア州で娯楽目的の大麻が合法化され、大麻が少し身近になった感があるが、一応番組の最後には、次のような注意書きのテロップが入る。

All of the cannabis cuisine featured in this program was intended for medical purposes only and was prescribed, prepared and consumed in accordance with local laws.
However, all the individuals who consumed the medicated cuisine suddenly get the urge to chill and watch TV.

このプログラムで取り上げられている大麻料理はすべて、医療目的のみを目的としており、現地の法律に従って処方、準備、消費されています。
しかし、薬用料理を食べたすべての人は、急に落ちついてテレビを見たい衝動に駆られます。

weed, cannabis, pot,marijuanaの違い

番組を見ていると、日本語字幕では”大麻”と表示されていても、英語ではcannabis,weed,pot,marijuanaという単語が使われている。どういう使い分けをするのかよくわからなかったのだけれど、そのものズバリを解説してあるカナダのサイトがあった(カナダは2018年に、嗜好品としてのマリファナ(大麻)の所持・使用が合法化された。)。

Weed, cannabis, pot or marijuana: what's the difference? | CBC News
Ganja. Dope. Cheeba. 420. There are lots of names for cannabis. Which is correct?

この記事によると、どの単語も大麻のスラングなので、意味するものは基本的に一緒らしい。ただし、一般的に使うにはcannabis(カンナビス)が一番無難とのこと。pot,weedは短い文字数で大麻を表す場合などに使われるらしい。marijuana(マリファナ)は少し人種差別的なニュアンスがあるらしい。

料理の解説

第1回目のテーマは「遅めのランチ」。
料理人ルークはグリルチーズを作る。見た目はサラダサンド。
もう一人の料理人アンドレアはタラのフィッシュケーキを料理する。見た目はフィッシュバーガー。
大麻料理って、そもそも何に大麻を使うのかと思っていたら、大麻バター(cannabis butter)や大麻オイル(weed oil)として料理に使うらしい。普通の料理に使うバターや油に大麻が入っているという感じかな。
料理の途中で「料理しちゃうと大麻の成分が飛んじゃうんじゃない?」と出演者が質問。その答えは「大麻バターはデカーブしてある」から大丈夫らしい。
何を言っているのかさっぱりわからない、と思っていると大麻専門家のンガイオ先生(Ngaio Bealum)から解説があった。

  • 大麻のデカーブとは、デカーボキシネーション=脱炭酸のこと
  • 大麻にはTHC(テトラヒドロカンナビノール)に関係するTHCA(テトラヒドロカンナビノール酸)という成分が大量に含まれている
  • THCAをハイにさせるTCHに変えるためには、科学反応が必要
  • 料理に生の大麻を使えば良い訳ではない、それだと、香りは楽しめるけど何の効果も感じない
  • THCAをTHCに変えるには、調理前にオイルやバターで熱してデカーブする
  • だだのブラウニーもスペースブラウニーに変身するよ

ンガイオ先生は、説明の時は超真面目になる。

大麻の専門家ンガイオ先生

料理人が料理を作っている間、ンガイオ先生がカップに入れた大麻を紹介する。今回紹介されたのはGirl Scout Cookies (ガールスカウトクッキー)。ンガイオ先生の説明によると

オージークッシュと濃縮された南アフリカの大麻ダーバンの掛け合わせ
ダーバンは、典型在来種南アフリカのハイサティバ
クッシュのナイスなインディカ優性をサティバとダーバンが抑える
日中使用OKだけど、THC量が高いので気を付ける必要がある

らしい。何を言っているのかさっぱりわからない。

休憩と採点

料理ができたら審査員が試食する。試食と審査までの間に”THC休憩”というのがあって、料理を食べた審査員に成分が効くを待つ。休憩の後、審査員は、お好み焼きで使うヘラみたいな調理器具に緑色書かれた採点数を発表する。緑色は大麻の葉(pot leaves)の枚数らしい。今回はタラのフィッシュケーキを作ったアンドレアが勝者になった。

ゴールドポットの謎

勝者にはゴールドポット(見た目はただの金色の鍋)がトロフィーとして与えられる。何故ゴールドポットなのか謎だったが、potは大麻って意味があるからだと後で気付いた。

感想

ハイになるのは料理を食べた人だけなので、実際見てみると期待したほど面白くないかも。でも初歩的な大麻知識を得るには良い番組だと思う。

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