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MIT Open Cource Ware

マサチューセッツ工科大学(MIT)のほとんどの授業は、MIT Open Course Ware(OCW)としてインターネット上に無償で公開されています。
インターネットで動画を再生できる環境さえあれば、MITの講義ビデオをYoutubeなどで無料で視聴することができます。世界中から毎月200万人がMIT OCWのサイトを訪れているそうです。

サイトの情報によると、 現時点で2260コースの教材が公開されているようです。 教材としてはビデオや講義ノート、試験用紙などが公開されています。講義のビデオは英語ですが、字幕があり、音声もテキスト化されています。これらのコンテンツはクリエイティブ・コモンズ・ライセンスで自由に利用できるようです。

MIT Course Number 6.002

OCWを最初に視聴したのは2009年でした。この時視聴したビデオは
Electrical Engineering and Computer Science Circuits and Electronics(MIT Course Number 6.002)です。キルヒホッフの法則やテブナンの定理といった集中定数回路のコースです。久しぶりにOCWのサイトを覗いてみると、現在も以前に視聴したときと同じ内容のビデオを見ることができました。ビデオ自体は同じですが、付随する講義の資料が以前より充実したようにも思います。
コース6.002のビデオはLesson1からLesson25まであります。各Lessonでは理論を確認するための実験が含まれていて、楽しみながら学習した内容の理解を深めることができます。

例えば、Lesson1では集中抵抗の実例として、ピクルスの両端にAC110Vをかけたらどうなるかという実験を行っています(36分50秒付近)。

また、Lesson3では塩水を抵抗メッシュに見立てて重ね合わせの定理の実験を行っています。“塩水よりもCambridge waterの方が実験に合うのをを発見した”そうです(31分20秒付近)。

6.002は集中定数回路のコースですが、最後のLesson25では“現実世界は集中定数回路と違う場合もあるんだよ” ということで分布定数回路を紹介しています。実験では、長さ500フィート(約150m)の同軸ケーブルを使って信号の反射を実際に観測しています(6分10秒付近)。

講義内容以外も興味深い

OCWを見ると、講義の内容以外にも興味を惹かれる部分がいくつも見つかります。例えばコース6.002の場合は

  • 講義は黒板を使っている。回路は毎回手書きで黒板に書いている。
  • 講師の近くで手話の同時通訳を行っている
  • ある生徒のためにノートを取ってくれる人を、講義の最初に募集していたりする

OCWは英語から翻訳されたコンテンツも用意されていますが、翻訳されている言語も興味深いです。現在翻訳されているのは、繁体字(Traditional Chinese)トルコ語、スペイン語、ポルトガル語、ペルシャ語、韓国語です。残念ながら今の所日本語には翻訳されていないようです。

MIT OCW

このような授業コンテンツが無償で公開されているのは、本当にすばらしいことだと思います(寄付お願いのメールがたくさん来るのも仕方ありません)。MITだとやっぱり講義が難しいのかなと思ってしまいますが、英語という部分を除けば必ずしもそうではないと感じました。
インターネットの普及で、ほとんどの情報が簡単に無償で入手できるようになりました。その反面、入手した情報が本当に正しいかどうを判断するのに非常に時間がかかる場合も多くなりました。その点、MIT OCWは安心して知識として利用できそうです。

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石丸技術士事務所: 石丸顕二(技術士 情報工学部門)

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