Netflixで7SEEDSシーズン2の配信が始まった。シーズン1の最後で「え?ここでシーズン2に続くなの?」と思った以外、すっかりストーリーを忘れてしまっていたので、シーズン2をより楽しむためにシーズン1をおさらいした。シーズン1は全12話。1話約30分なので、6時間弱で観ることができる。
7SEEDSの概要
地球に隕石が落下するという予測があり、人類が生き残るために様々な方法が各国で考えられた。そのプランの一つが政府の”7SEEDS”プロジェクト。若くて健康な人間を選んで冷凍睡眠状態にして保存する。そして地球が人が住める状態になったら解凍される。冷凍睡眠は、春、夏A/B、秋、冬の5チームで構成される。各チームは、メンバー7人とガイトで構成される。夏だけAとBの2チームがある。
各チーム
チーム名 | 主なメンバー | 概要 |
春 | 花 | 東京の地下で眠っていた。目覚めた後、関東近海から一番近い荻野富士を目指す。荻野富士の到着は夏Bチームの後。荻野富士到着後、冬チームの新巻が合流する。その後、花を含む3人がボートで九州の豊後富士にたどり着く。そこで、灰が降り始めたため夏Bチームが神戸富士方面に移動したことを知る。花を含む3人も神戸富士方面に移動するが、灰が降り始めて村は放棄され状態だった。龍宮の近くで神戸富士の村を捨てた秋チームと会う。龍宮シェルターが全滅したことを知った後、夏Aチームと遭遇する。その後、春チームの残りが待つ荻野富士に向かう。荻野富士で残りの春チームメンバーが見当たらなかったが、しばらくして夏Aチームの村を見つける。 |
夏A | 安居
涼 |
選抜された7人。村を作って生活している。春チームの桃太郎が流れ着く。 |
夏B | ナツ
嵐 蝉丸 |
九州北部に集められていた。最初に一番近い豊後富士にたどり着く。豊後富士の備蓄庫に着いた後、ナツ、嵐、蝉丸の三人は関東を目指して別行動をとる。三人は、神戸富士で秋チームと会った後、関東に荻野富士に到着する。そこで冬のチームの新巻に会うが、すくに新巻と別れる。別の備蓄庫で大型の船を見つけて、まずは船で残りの夏Bチームが待つ九州に戻ることにする。その途中で漂流していた春チームのひばりを救出する。
一方、灰が降り始めたので残りの夏Bチームは豊後富士から神戸富士方面に移動した。 |
秋 | 秋ヲ
蘭 |
神戸富士の備蓄庫の上に村を作って暮らしていた。灰が降り始めたため村を放棄し、龍宮シェルター近くに移動。そこで春チームの3人と出会う。 龍宮シェルターが全滅したことを知った後、夏Aチームに遭遇する。ガイドが夏Aチームに撃たれる。 |
冬 | 新巻
美鶴 吹雪 |
北海道に集められていた。 新巻一人だけ生き残り、犬と共に行動する。 |
5チームは、人が住める状態になった地球で目覚めるが、その時期はそれぞれ異なる。このため、冷凍睡眠時の年齢が同じであっても、解凍時期によって、目覚めた後の年齢が変わる。春チームの花と夏Bチームの嵐は冷凍睡眠前に恋人同士だった。
花の父親貴士が7SEEDSプロジェクトのメインスタッフ。また、貴士は隕石落下時の龍宮シェルターのメインスタッフでもある。
7つの富士とシェルター
7つの富士に備蓄庫がある。第2話で7つの富士の名前がわかる。
北から、阿寒富士、名取富士、能登不富士、荻野富士、富士山、神戸富士、土佐富士、豊後富士
阿寒富士 | 雌阿寒岳 | 北海道 |
名取富士 | 太白山 | 宮城県 |
能登富士 | 高爪山 | 石川県 |
荻野富士 | 経ヶ岳 | 神奈川 |
神戸富士 | 再度山 | 兵庫県 |
土佐富士 | 白髪山 | 高知県 |
豊後富士 | 由布岳 | 大分県 |
備蓄庫とは別に、龍宮と呼ばれるシェルターが大阪と京都の中間付近にあったが、感染症が発生して全滅した。春チーム花の父親貴士は、シェルターから逃げた大臣を追って封鎖前にシェルターを出た。
シーズン1と印象に残ったエピソード
シーズン1は原作コミックの1巻~16巻位の内容なので、アニメ1話分の展開が早く、1話の間にキャラクターがかなりの距離を移動する。春チームの花と夏Bチームの嵐はまだ再会できていない。
冬チームが目覚めた後、新巻だけが生き残ったエピソードと、龍宮シェルターの食料不足と疫病のエピソードが印象的。
また、秋チームの蘭が過去を語った時の「ここに来ていいのは、酔っ払い運転の車がいないこと・・」という会話も印象的。
シーズン1の最後で、花は地下水流に吸い込まれてしまう。船で九州を目指した夏Bチームの状況もわからない。
物語の世界と現代
2019年にシーズン1が公開された7SEEDSを2020年にもう一度観てみると、まるで2020年の預言のようだった。例えば、
- 龍宮シェルターで物資が不足し、感染症が広まったエピソード
- アーティストが軽くみられているという状況
- 夏Aチーム選抜時の硬直化した人材育成訓練カリキュラムの内容
7SEEDSの原作は、連載開始が2001年。フィクションが現実に追いついている感じがする。
夏Bチームがおもしろい
夏Bチームは、エリートだけのチームに不安を感じた政府が、あえて入れた”落ちこぼれ”チームらしい。”落ちこぼれ”とは、現在の社会の物差しで測った結果でしかない。物語の政府の方が現実の政府よりも論理的では。