IEEEComputer Societyの会報に「CAREER OPPORTUNITIES」というページがあります。大学や企業などの求人情報のページなのですが、数年前からある1企業が求人情報を大量に載せているのが気になっていました。そこで、2010年から2015年の間でどのような企業がComputer Magazineに求人広告を載せているかを調べてみました。
調査対象
「CAREER OPPORTUNITIES」のページは、通常広告、半ページ広告、1ページ全面広告などで構成されています。通常広告は、3列のレイアウトでいろいろな企業が小スペースの求人情報を掲載しています。今回、この通常広告は集計を行っていません。企業数が非常に多いためです。今回集計を行ったのは、半ページや1ページ全面など、あるページを1つの企業が占有している大型広告のみです。
また、関連会社、別の事業所なども同一の企業としてまとめています。
各年度の求人広告ページ数トップ8
2010年
Cisco Systemsのページ数がトップです。2010年は、企業の求人広告がまだ多くありません。そのため、トップ8ではなくトップ4です。
2011年
2011年はAppleとHPの求人広告ページ数がツートップでした。
2012年
2012年は、圧倒的な差をつけてAppleが1位です。
2013年
2013年も圧倒的な差をつけてAppleが1位です。FacebookやSalesforce.comの求人広告もありました。
2014年
2014年もAppleが1位です。LinkedInも求人を出しています。
2015年
2015年(7月まで)はAppleが1位です。2位がMicrosoftです。
2010〜2015年の総ページ数
Appleが圧倒的です。求人広告掲載企業と簡単な事業内容は次の通りです。
会社名 | 事業内容 |
Apple | デジタル家電など |
Microsoft | Windows OSなど |
Salesforce.com | クラウドのCRM(顧客関係管理) |
Cisco Systems | ネットワーク機器など |
Symantec | ウイルス対策 |
Juniper Networks | ネットワーク機器など |
ビジネス特化型ソーシャルネット | |
ソーシャル・ネットワーキング・サービス | |
Samsung | 総合家電など |
Infosys | ITコンサルティング |
Seagate | ハードディスクドライブ製造 |
Nokia | 電気通信機器 |
nVIDIA | 3Dグラフィクス機器など |
Hewlett-Packard | コンピュータ関連製品 |
Yahoo | ポータルサイト |
BroadCom | 半導体製品 |
Applied Materials | 半導体製造装置 |
FileMaker | データベースソフト |
まとめ
Appleの求人広告数が圧倒的でした。実際にComputer Magazineを読んでいてもAppleの求人広告の多さが印象に残ります。これはAppleの成長を意味するのか、それとも離職率の高さを意味するのか。2番手のHPやCiscoに圧倒的な差をつけています。